S/Sマークは戦後のグリーンのバックスタンプ時代に始まったもののようで、ウェッジウッドの特約店の要望で、「商品棚の賑やかし」のために、廃版となったばかりのパターンに特別なバックスタンプを印刷し、「展示非売品」として提供したものです。 提供された店の方では勝手に売るようなことはしなかったようで、これが市場に出る場合は、店が倒産或いは閉店する場合に、店の在庫を買い取る業者が手に入れ、市場に出すといったケースが一般的だったようです。 S/Sマークは次の「黒壺にゴールドのレタリング」マーク時代まで作られていますが、バックスタンプ近くにS/Sを印字するに止めたようです。出品者は国内業者の「S/Sはサブ・スタンダード。2級品の印」という説明を信じて、レアな品でやむを得ない場合は、承知で取り寄せてずいぶん安く提供しました。英米の骨董商ではこの丸いマークの意味を知っている人は少なく、普通に売っていました。出品者が詳しい専門家に問い合わせてホントを知ったのはごく近年。Sample for Store と読むようです。
c1951 Wedgwood “Sandon”
ウェッジウッド
「サンドン」WD4010
クーペ・シェイプのチャーンウッド
1951年、「クーペ」と「リー」に分かれた
アースウェアをV.スキレーンがリライト
チャーンウッドは最長寿へ
バックスタンプはS/S(展示用非売品)
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ウェッジウッドが1951年から製作販売した「サンドン」(Sandon)のトリオ。以前にも開設させていただいた丸いS/Sマークをデュオが背負っています。サイドプレートのバックスタンプはグリーンのマークの最初のもの。1951年に使われたと出品者は推定しています。Sandonの意味は不明。多分英国の地名でしょうが。
S/Sマークは戦後のグリーンのバックスタンプ時代に始まったもののようで、ウェッジウッドの特約店の要望で、「商品棚の賑やかし」のために、廃版となったばかりのパターンに特別なバックスタンプを印刷し、「展示非売品」として提供したものです。
提供された店の方では勝手に売るようなことはしなかったようで、これが市場に出る場合は、店が倒産或いは閉店する場合に、店の在庫を買い取る業者が手に入れ、市場に出すといったケースが一般的だったようです。
S/Sマークは次の「黒壺にゴールドのレタリング」マーク時代まで作られていますが、バックスタンプ近くにS/Sを印字するに止めたようです。出品者は国内業者の「S/Sはサブ・スタンダード。2級品の印」という説明を信じて、レアな品でやむを得ない場合は、承知で取り寄せてずいぶん安く提供しました。英米の骨董商ではこの丸いマークの意味を知っている人は少なく、普通に売っていました。出品者が詳しい専門家に問い合わせてホントを知ったのはごく近年。Sample for Store と読むようです。
10年も前だと簡単に入手できたパターンでした。リーとピオニーの「チャーンウッド」(Charnwood)が根強い人気で、このサンドンの絵はチャーンウッドの賑やかなデザインの要素を抽出し、コンパクトな絵柄にまとめた感じでしたから、人気のチャーンウッドは「派手過ぎて」というウェッジウッド・ファンに結構モテているんだなと考えていました。薔薇と昆虫と蝶が一揃い入っています。
写真を見て気に入ったものを購入してここに出品するという昔のことです。写真も3枚小さいのを掲載するだけで、撮影にもリキは入らず、説明も簡単、という時代でした。
未使用品を中心にするようになり、写真も多く、また欄外に大きめの写真を加えるようになって、少し真面目に調べてみようという気になりました。
そうなると、ヴィクター・スキレーン、ミリセント・タプリン、ピーター・ウォールの3人の天才デザイナーが揃った1940から1960年代の、ウェッジウッドの名作・人気作がぎゅう詰めになった時代に我々が知らされてない多くの謎が埋もれていることに気付かされます。
中でもずっと気になっていたのが、1951年に始まって1987年まで作られた超ロング・セラー、「チャーンウッド」の成立過程です。
アースウェアである「ナポレオン・アイビー」の梨シェイプからその変形のボーンチャイナ用縦長「クーペ」シェイプができ、それが「リー」に移行した。その大まかな流れは正しいとしても、どうやら「リー」と「クーペ」は同時期に並行して使われた節がある。
判明した結論を書きます。スキレーン・デザインのヒット作とされる「アシュフォード」(リー)がまだ残っていましたら、そちらの解説を合わせてご覧ください。
この「サンドン」こそ、アースウェアの梨シェイプに始まった元祖 「チャーンウッド」のカップの後継であり、「チャーンウッド」は、アースウェアのティーポットの絵をリーに写したものなのです。
得意の口調に思われるかもしれませんが、高断定できたのは実に簡単でした。もう5~6年も前から捜索を頼んでいた英国の骨董商からこのほど、アースウェアの「チャーンウッド」のティー・デュオ2個と大きなティー・ポットが届いたのです。
まだ調べることがあるので、出品はしません。花壇の大きな写真の終わりにくっつけましたので、まじまじご覧ください。資料写真にどうぞ。
クーペの「サンドン」にはカップのデザインを。リーとピオニーにはティー・ポットの賑やかな絵を。心憎いというか商売上手と言うか。チーフデザイナーと言うよりプロデューサーの肩書も持っていたヴィクター・スキレーンならではの配分です。
これを書く前に「アシュフォード」の新しい解説を出稿。「1951年発のこのリーが、再生第一号だろう」と書きました。しかし、「チャーンウッド」もクーペは使わず、リーのみで始めていますから、同じ栄誉を与えるべきでしょう。いずれにしても、20年以上お蔵入りしていた「リー」を再生させたのはスキレーンですから、早くデビューさせたいと、「リー」に相応しいデザインをずっと考えていたのでしょう。
出品者にとってラッキーだったのは、アースウェアのチャーンウッドのティー・ポットまで一緒に到着したことです。このおかげで、元祖チャーンウッドが「サンドン」と「チャーンウッド」二手に分かれた意味が分かりました。
やはり、サンドンよりty-ンウッドの方が華があります。スキレーン は、大袈裟かもしれませんがウェッジウッドを「リー」に託したわけで、この二手の割り振りは、「伝統を大事にしつつ」「商売繁盛をたくらむ」スキレーンの真骨頂を見せた場面でしょう。
この時期、サンドンやチャーンウッド以上にシノワズリの濃ゆーい薔薇の花デザインの「キャセイ」(Cathay=1950-1964年)というカップがあります。シノワズリではあるが、その色が薄い小花の「デボン・スプレイ」(Devon Sprays=1949-1965年)。果ては超有名なアースウェア・梨シェイプの「イースタン・フラワー」(Eastern Flowers=1945-1965年)も。
これが全部スキレーン・デザインとなると、エライことですよ!スキレーンはチャーンウッドをリライトするついでに、3つ以上の有名シノワズリデザインを仕上げたことになります。そうなるとこの人、化け物ですね。シノワズリの場合、専門の画家に注文を付けて」原画を作成してもらい、構成すればいいですから、数は稼げる。しかし全て名作に仕上げるのは大変です。デザイナーの企画力が問われる。
調査は先送りとしましょう。まずは対象のトリオを手にしなければ。全て超レアになっています。
カップの高さ6.5cm、口径7.5cm。ソーサーとサイドプレートの直径はそれぞれ、14.5cm、15cm。欠点のない未使用点骨董品。
当方の出品物に関心ある方はHPのレアアイテム「受注リスト」をご覧下さい。お探しのカップに関するお問い合わせもこちらからどうぞ。
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ほかにもたくさん品しています。ぜひご覧ください。
+ + + この商品説明は オークションプレートメーカー2 で作成しました + + +
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